2022.01.04
あと87日
初詣に行った。特に何を祈ろうか。何を神に願おうか。そんなことを決めずに、ただ足を運ばせて、鳥居をくぐり、灯りもなく真っ暗な参道を進み、誰もいない静かなお社の前に立ち。二礼。二拍手。
ふと浮かんでしまった。初詣という大切な機会に祈るべきことか。それよりももっと験を担ぐことがあるのでは。例えば一山当てるとか、名声を手に入れるとか、売れっ子になるとか、労働から解放されるとか。色々な思案で塗りたくる。色々と考える。考えたのに。
結局、祈ってしまったのだ。彼との再会。特に何を思っていたわけでも、気が病んでいたわけでもないのに、御神体を前にして私は、ほんとうに望むことを、隠し立て出来なかった。
未練がましいであろうか。もちろん未練であろう。それでも、もはや神に縋るほかないのだ。こちらから連絡をよこすのは女々しいし、かといって向こうから何か音沙汰のあるわけでもないし。もう偶然に、彼の変節にすべてを託すしかない。
悲しいかな。早く別の相手を見つけてしまいたいものである。
これを随筆にしないのが甘えである。少しばかり書いてみたものの冗長になってお陀仏になった。私はどうにも、必要のない部分まで仔細に書きがちである。テーマをはっきり認識して、それに合った、それに必要な表現をしなければ。
後日、しっかりと練り直そう。