まどどブログ

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2022.01.05(残86日) 肉体関係そのものとバニラについて

2022.01.05

あと86日

 

 まだ年が明けてから五日しか経っていないとは。驚くべきことである。この四日間、どれほどせかせかと生きてきたか。その結実である。

 どうにも私は過集中ぎみなようで、ここ数日の疲れがどっと来ている。いやなに、卒業に際して最後の難関を処理していたのだ。想定していた工期の二倍を要してしまった。本来であれば年末だけを犠牲にするはずが、年始も生贄に捧げる結果となった。穏やかな御正月は失われてしまったわけだ。

 まあ一週間も要さず大勢を決したのだから、褒めるべきなのであろうか。客観的評価を逸して自分に厳しいのも、それはそれで甘えであろう。

 それにしても、一週間前が12/29とは。大晦日ですら、もはや幾千年の隔たりがあるように思われる。同じ数日前であるはずなのに、令和三年の私を思うと、厚い壁がいつの間にか、左に据え置かれているのだ。年越しとは不思議なものである。

 

 三が日も過ぎたので、今日は少しばかり、くだらない話を。

 

  • 肉体関係ってなに?

 誰が何を思っていようと別にどうでもいいのだが、私は肉体関係そのものについて、大して興味がない。一義的には肉欲の解消でしかないし、恋仲同士であれば、それは愛情表現の延長線上のものであり、何か特段の意味を持つとは思っていない。

 それを有り難がって、何か特別な価値として設定するのは、いや、その思考回路について何となく察しは付くものの、やっぱり腑に落ちない。ぶっちゃけハグとセックスにそれほど遠い隔たりがあるとは思えない。その日の気分と、その日の体調と、そのときの環境によって、どうとでもなってしまいそうである。

 繁殖、というものを帯びているからであろうか。概して、子作りには多くの人間が特別な感情を抱くらしい。

 残念ながら、私は繁殖にも興味がない。私は同性愛者である以前に、子供嫌いである。そもそも子供は理性が未熟である。人間の唯一の長所は、理性である。それが無いなんて。どうせなら狐を愛でている方が合理的である。

 そういえば、蔵王に行きたい、行きたいと思い続けてはや二年。一人では行きたくないな、と思いつつ、恐らく誰にも見せたことのない表情をしてしまうので、誰も誘えずにいる。男は弱みを見せるべからず。私の崩れきった笑みなど、見られただけでバカにされるに決まっている。ある程度、気を許した者でなければ。

 話を戻そう。故に、繁殖に一切の興味がない。仮に異性愛者であったとしても、恐らく子供は作っていない。そもそも昔から子供っぽいものも、子供っぽい私も嫌いであったし、今も嫌いである。だから繁殖に対して特別な視線を注ぐわけもない。

 肉体関係そのものはどうでもいい。快楽の解消、それ以上の価値を持つとは到底思えない。逢瀬は波のたゆたう様が面白いのであって、逢瀬そのものについて饒舌に語ったところで興ざめである。

 

  • バニラってなに?

 たまにはホモらしく、ホモっぽい話でもしよう。私は肉体関係そのものへの崇敬よりも、バニラという行為に対する存在価値がもっとわからない。バニラとは契らずに終えるライトな性行為らしいが。何を欲しているのであろうか、あれは。肉欲を解消するに足るとは思えない。肉欲の解消にはセックスが有効である。

 ロマン、であろうか。それならスキンシップで十分であろう。スキンシップは理性の所業であるからこそ、愛というものを色濃く滲ませる。そこに敢えて快感を、本能を付随させる意味はあるのだろうか。

 百歩譲って、恋仲同士であれば理解も示せよう。私には理解できないものの、何かあるんだろう、理性と本能の境界を曖昧にすることのメリットが。確かに、セックスだと些か本能に寄り過ぎるのかもしれない。

 では、見知らぬ人間同士のそれは何であろうか。寂しさの解消、というのをどこかで聞いた気がする。私には縁遠い話だ。私には、懸想人に相手にされない悲しさこそ有れ、漠然とした寂しさなど根付いていない。正確には、その解消を他者に求めようなどしない。そもそも心許さぬ人間に触られるのすら腹立たしい。快楽の代償として我慢しているのである。それでバニラなんかで済まされたら。富士を爆発させようともまだ足りないだろう。

 やっぱり、どう考えようともバニラはダメである。

 

 読んでいて思ったであろう。その通り。私はそれほど経験が豊富なわけでもない。数回経験して、友人の体験談を聞いて、暫くはいいかな、と思ってしまったのだ。

 愛を媒介させない限り、セックスは単に肉欲の解消でしかない。そして、私はそれについて、何か困っているわけでもない。故に、あまり興味を持っていない。

 それに、あまり清潔なものでもない。私は綺麗好きなのだ。