2022.02.21
あと39日
四十日を切ってしまった。終わりだ終わり。世界はこのまま終わる。
終末が近いというのに、今日もまた十二時まで寝過ごしてしまった。いや。人類が明日滅亡するとなったとしても私は恐らく寝ているであろうから、何も不思議なことではないのかもしれない。睡魔こそ私の主なのであろうか。何を言っているのかわからなくなってきた。
なんだか腹の調子も悪い。朝飯にカップラーメンを食ったのが敗因か。
- 富士山について
我々は富士山を愛する。それは何故か。三つ、考えられる。
第一に、日本最高峰の山だから。第一位というのは特別な意味を持つ。日本第二位——北岳——や第三位——奥穂高岳——の山を知る人間は少なくとも、富士山は国民にそもそも広く知られている。
第二に、独立した山だから。北岳や奥穂高岳は山脈に位置しており、一瞥してどれがどれだけ素人からは区別できない。一方で、富士山は誰がどう観察しても一目瞭然、あの山が富士山だと瞬時に把握できる。
第三に、周囲に広大な平野を持つから。富士山の東には、関東平野という国内随一の広さを誇る平野が広がっている。故に、富士山というのは関東の広い範囲で目に入る。故に、他の山に比べ、目にする機会が恐らく増していることが予想される。故に、関東の者はもちろん、それを経由する者にとっても馴染み深いものであった可能性が考えられる。
が、思うのだ。竹取物語の時点で富士山というのが既に知られていることは推察される。恐らく駿河国の国司がその姿を都に伝えていたのであろうが、富士山でなくとも形の美しく、比較的高い山というのは全国に点在している。各地に「〇〇富士」という名称を冠するものが多く在ることがその証左である。古代において、明確な標高など知る由もない。ただ何となく高く、何となく独立した山であれば、どれでも良いはずなのだ。それでも富士山が山の代表格として選ばれたのは、何故か。
もしかしたら、その姿。美貌。あるいは人を引き寄せる何か。そういうものが、あるのかもしれない。
ダメだ今日は。とにかくダメだ。やっぱり夜更かしはダメだ。絵が面白いからと言って、深夜二時まで起きていてはダメだ。