まどどブログ

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2022.05.16 労働について⑱ / 「会社行きたくない欲」とYouTubeに劣る労働について

2022.05.16

 

 最近、抵抗を抜きにして、ただ自然な感情として、このように思うようになってきた。なってきてしまった。

「ああ、会社行きたくないな」

 これこそ危険な傾向にあると、私は思う。これまでは明らかに敵対するものとして認めていた。つまり、労働を憎むことに何かしら背後の、説明可能な理由が存在したのである。故に、労働に対する態度というものもある程度は予測可能であった。現に、私は労働への殺意をむき出しにして、冬までの退職を公約として掲げたのである。

 しかし、この欲望、感情、感想には、何らそれを支えるものが存在しない。独立した欲求として、「会社に行きたくない」という思いが脳にもたれかかっている。これは危険だ。こうなると予測ができない。もはや睡眠欲だとか、食欲だとか、そういうものと同類になってしまったのだ。生理的な欲求と言うべきか。自然な感情として湧き上がってしまっているのだ。

この「仕事辞めたい欲」を満たす行動は、あくまで人間が食欲を満たすため食事を摂るように、ごく自然に実行されることであろう。そして永遠に我慢できるものでもない。食事や睡眠を無限遠に先延ばし出来ないように。

 困った困った。早く辞めたい。しかし現状で辞めるのはあまりにリスクが大きい。リスクヘッジがなにもない。これまでの経歴を棒に振る可能性すら考えられる。だからまだ辞められない。しかし、辞めるかもしれない。どう転ぶかは、もはや私の生理的な部分に拠るのだ。私の理性によって対処できるものではない。

 まあ、それもまた運命か。どうなっても受け入れよう。そう、実は楽観的なのだ。むしろ楽しんでいるのかもしれない。

 

 いや、それにしても。八時間以上を虚無の中で潰す。あまりに苦痛だ。まだYouTubeで動画でも観て一日過ごすほうが有意義であろう。労働は概して虚無だ。何の意味もない。さっさと辞めたい。また学生時代の幸せな日々に戻りたい。

 叶わぬ夢だ。