まどどブログ

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2022.05.28 NHKという貴族について

2022.05.28

 

 結局こんな時間になってしまった。ただ今の時刻は午前一時四十五分。まったく労働がなくともこれか。いや、今日は幸いな夜ふかしなのだ。何首も詠んでしまった。赦してほしい。

 

 ところで、私はいま、恥じている。己の無知を。こんな素敵なサービスを、私は知らなかったのだ。NHKしか基本的に見ていない、この私が。

 

 

www.nhk-ondemand.jp

 

 見放題パック、と言う。NHKにて放映した過去の番組のうち、対象作品をいつでもどこでも見放題。そういうものらしい。『映像の世紀』も『世界ふれあい街歩き』も含まれている。他にも色々あるという。

 なんということだ。こんな素晴らしいサービスを、私は知らなかったのか。「映像の世紀観たいなあ」なんてぼやいていた私が? 

 そもそも、これを発見したのも偶然である。エラーが出てしまったのでNHKプラスの手続きをし直そうと思って、誤って「NHKオンデマンド」と検索したのである。そして見つけたのだ。なんという幸運か。最近の私はあまりに運が良い。怖いほどだ。労働の対価か?

 ああ、ありがたい。月末締めなのにもう支払ってしまったが、後悔はしていない。食事中の楽しみを見出しただけで、もう感謝の嵐である。

 

  • NHKに期すること

 そもそも私はNHKにいくら貢いでも良い、と思っている。巷で話題の受信料拒否など、信じられない。むしろ一万でも二万でも払うべきところを、たった月々二千円程度で許してもらっている、とすら思っている。それだけの価値が、NHKにはある。それは何故か。

 作品である。『映像の世紀』。『世界ふれあい街歩き』。『歴史秘話ヒストリア』。『NHKスペシャル』。『NHKニュース7』。これらは教養を煮詰めて煮詰めて、鍋の底に固まったものだけをすくい取って味わう。そういう作品である。民放で生産しているような、安っぽい大衆向け娯楽とは一線を画している。というか、同じ「テレビ」というくくりで見るのもおこがましい。「作品」なのだ、これらのものは。

 こんな美味しい作品を、たった月々2千円で味わえる。むしろなぜ払わない? 優れた製作者らが、優れた作品を勝手に作って味見させてくれるのだ。それを享受しようとは思わないのか? 人生を豊かにしたくはないの?

 そんな輩が多いから、最近のNHKはどんどん大衆娯楽へと舵を切りつつあるのではないか。それではダメだ。NHKは平民であってはならない。貴族でなければならない。豊富な資金で豊かな文化を残す、最後の貴族でなければならない。かつての朝廷文化のような、優雅さを備え続けなければならない。そして我々は、その貴族の存在を認めなければならない。

 むしろノブレス・オブリージュを地で行く貴族だ。安心できる貴族だ。膨大な資金の見返りとして、知識と感動という究極のディナーを振る舞ってくれる。なぜ従わない? 一日百円にも満たない額を上納すれば、知識という極上の果実を提供してくれるというのに?

 そうだ。NHKは貴族を諦めてはならない。NHKが貴族を諦めて仕舞えば、この国には何が残るというのか。ただ貧相で時代遅れな島国ではないか。それではいけない。現代日本の美しい文化を、NHKは担わなければならない。

 現状のNHKは大衆に向きつつあると言わざるを得ない。そして、それは非常に残念なことだ。NHKが大衆に堕ちれば、映像文化は、そして日本の文化は死んでしまう。民放は既に死んでしまった。遺されたのはNHKだけ。その遺児が、なんとか大衆迎合の潮流を断ち切ってほしい。そして、貴族へと回帰してほしい。

 そのためであれば、私はどんな助力も惜しまない。