まどどブログ

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2022.06.04 「生きている」ということについて

2022.06.04

 

 私は予てより、「労働とは死である」と予言してきた。それこそ、実際に自身を労働の中に置く、そのずっと前から。学生時代の漠然とした日々の中から、ずっと。

 そしてその予言は、見事に現実となった。何も私の中だけの、主観的な実現ではない。友人たちが、私と時を同じくして労働へと入ってしまった友人たちが、口を揃えて言うのだ。「仕事の間のことを殆ど覚えていない」と。「ただ疲れた、つらかったという感覚だけが、残っている」と。つまり、仕事のことを自己として何も知覚できていない。これが死ではなくて、一体何であろうか?

 労働とは死である。これは事実であった。事実であってしまった。外れるべき予言であった。こんな現実、私は望んでいなかったのに。

 

 しかし私は生きている。私は息をしている。呼吸をしている。息をしている。生きている。私は生きている。紛れもなく、いまここに居る私は、生きているのだ。例え労働が心を殺しても、私は生きている。確固たる存在として、生きている。労働が肉体すら壊しつつあっても、ちゃんと私は生きている。独立した人間として、生きている。

 そして生きているとは、こんなにも素晴らしい。

 

 だから私は生きなければならない。

 生きているだけで、人間は尊いものだから。