2022.06.06
頭がおかしくなりそうだ。
今日など、あまりに労働が苦痛なので、後先考えずすべて放棄して逃げるように帰宅してしまった。
すべきことは山積している。が、今日の私にはもう関係のないことだ。明日の私よ、がんばりたまえ。
ああ、我ながら可笑しい。
もう終わりだ。もう戻れない。無職へのカウントダウンは既にスタートしてしまった。
- 五感の超越
久々に五感が言語を超越している。こういうとき、私の場合、今感じている何かを言語化できない。滅多に無いことであるが、まれに、そして確かに訪れる。
今、色で言えば藍色の気分なのである。あるいは物質であれば水風船のようでもある。しかしこれを日本語でどう言い表そうか。適切な単語が見つからない。いや、正確に言おう。探し出すことすら出来ない。図書館の前で呆然と立ちすくんでいるように、私の言語はこの五感の前に脆弱である。
いや、こういうときに音楽家は旋律を、画家は絵を創るのであろうが、惜しいことをした。私にその素地は無い。言語という文明に依存した者の末路である。
ああ、そうか。失語に陥ったとしても、むしろ音楽さえあれば意思疎通は可能なのか。
それにしても悔しい。ただ夕食を採って、『映像の世紀』を観て、ほんの十数分のびのびと過ごしただけで、もう就寝が近づきつつあるとは。
赦しがたい。少なくとも神々はきっと赦さないであろう。私と労働を。