2022.06.10
済まない。疲れているので今日もまた、身の上話となってしまう。
白状しよう。私は今日、懐刀と腹切刀とを鍛造した。腹切刀は以前から構想を練っていたし、単なる作業に等しいので、さほど困難もなく完了した。
しかし懐刀は何故か、困ったものである。躊躇した。これを形としてしまえば、もう後戻りは出来ない。これまでの安定からは打って変わって、常に破滅と敵意と同居しなければならないことになる。その葛藤たるや。
それでも私は造り上げた。恐ろしかったのだ。自身を侵すものに対して、丸腰であった日々が。
ねむ。