まどどブログ

普通の二十代前半男性が、夢を見るか、破滅するか。そんな人生ドキドキギャンブルの行く末を提供しています。

2022.06.27 信念

2022.06.27

 

 辞世を、作らなければならない。

 私は今日、覚悟を抱いてしまった。飛び降りる覚悟を。ビルから飛び降りる覚悟を——言うまでもなく比喩として。破滅の。

 この逃避は必ず破滅を産むことであろう。当然だ。単なる逃避に他ならない。一芸に秀でているわけでも、資産を多く備えているわけでも、まして助けてくれる誰かを持っているわけでもない。私はすべての側面で孤独である。孤独な者が産むものは、ただ破滅のみ。そして高い確率で私は死を迎える。自らを殺すことになるかもしれない。

 しかし、どのような結末であろうと、いまこの境遇がずっと続くよりは遥かに尊い。生きているのに死ななければならない。それが終わって仕舞えば正しく死ぬ。こんな結末を、受け入れるよりはずっと。

 

  • 不幸の皇帝

 人間にとって、最も不幸なものは何か。孤独であろうか。困窮であろうか。それとも、死であろうか。

 どれも不幸ではある。特に死は、富士山に向かう北岳ですらある。一年前の私も、恐らく死を最たる不幸として設置していたことであると思う。しかしそれは誤っている。死は不条理の王であり、御し難い災難という点で不幸における宰相である。宰相でしかない。皇帝は他に在る。

 不幸の皇帝。それは、夢を失いながら生き永らえることである。

 

 ここで睡魔が私を訪ねてきたようだ。睡魔よ。あともう少し待ってくれていても良かったのではないか?