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2022.09.11 皇位継承問題について② / 皇位継承問題の現状と男系継承の課題について

2022.09.11

 

 では皇位継承について、現状ではどのような状況となっているのか。

 現時点では皇太弟殿下ならびに悠仁殿下の他、皇位継承権を持つ方がいらっしゃらない。そう遠くない未来、男系の断絶が現実的なものとなっている。これについて、女系の継承を認めるか、あるいは旧宮家に対し皇籍復帰ないしそれに準ずる措置を採り、男系継承を今後とも継続させるか、の二点の方策が議論されている。

 現状、政治の面では与党が自由民主党のこともあり、旧宮家に依る男系継承が優勢であるように思われる。一方、国民の世論は女系による継承を容認しつつ有る。そして、君主制の廃止というところにまで議論は及んでいない。

 

  • 男系継承の課題

 私は男系継承と廃帝の他に選択肢は無い、と考えている。上記を踏まえて、男系継承を推進する際の課題について考察する。

 それは世論の反発である。現状、皇室は国民の総意によって成立しており、皇位継承問題に関しても当然世論の同意を得なければならない。しかし上記のように、全体として女系天皇は容認されている。ここで女系による継承を切り捨て、男系継承の安定化を進めた場合、何らかの反発を受ける可能性がある。

 では、そもそも何故女系天皇は容認されているのか。それは三点ほど考えられる。

 

  1. 皇位継承に関する興味の希薄さ

 そもそも皇位継承に対して興味が殆ど無い。多くの国民にとって皇位継承は自身の問題ではない。故に、継承について男系であろうが女系であろうが関係しない。男系継承論者の説明を聞いたところで、それが何故それほどに重要な意味を持つと考えているのか、共感できない。そして世界的に見れば、男系継承に拘る王朝は少ない。故に、女系天皇を容認する流れとなる。つまり、本来はどちらでも構わないので、女系天皇でも構わない。

ちなみに、これが女系天皇容認の世論を説明する最大の要因であると私は考える。基本、国民は自身の生活に関わらないものに興味がない。

 

  1. 旧宮家皇籍復帰への違和感

女系天皇を容認しているのではなく、男系継承の道として提示されている旧宮家の方々の皇籍復帰を否定する考え方である。

現状の案では、男系継承を安定的なものとするために旧宮家皇籍へ復帰させることになる。これについて違和感を抱くものも少なくないと私は考える。

現状、旧宮家は我々と同じ平民である。恐らく我々の知る由もないところで優遇を受けていることと思われるが、形式上は平民であり、我々と同じ身分を持つ。一般的な人間であれば、我々と同じ平民であるのだから、教育や生活なども我々とおよそ同等のものであると考える。言い換えれば、旧宮家の方々は我々と同質であるとすら、普遍的な市民には見えてしまう。ここで、旧宮家の方々が皇籍に復帰すると考えたとき、普遍的な市民からは「なぜ私たちと同じ平民が、血統だけで皇籍に入るの?」と思う可能性がある。

言うまでもなく、男系継承の要は血統であり、旧宮家の方々について皇籍復帰が議論されるのはその血統が故である。しかし多くの市民にとって血統など関係ないし、むしろ優れた血統は忌み嫌われる悲惨な時代にすらなりつつある。このような背景があるので、旧宮家の方々に我々と差異を見出すことの出来ない市民は一定数居るのではないだろうか。

 無論、私は旧宮家の方々を血統によって畏敬の念を抱くべき存在であると認識している。だが、皇室に興味の無い者がそのように思うとは到底考えられない。

 

  1. 政治不信、とりわけ与党に対する憎悪

こちらも、男系継承の否定によって女系天皇を黙認する考え方である。

現状、男系継承を強く推進しているのは、与党である自由民主党、その中でも保守派の代議士先生である。そして一般に、市民は与党の政治家を嫌悪するし、特に強い政治思想を持つ政治家を激しく憎む。無論、保守派の代議士も例外なく憎まれている。少なくとも、政治不信の最たるものとして認識されている。推進している者がそのように認識されているので、男系継承そのものについても否定的な目線が与えられる。その結果、女系天皇が容認される。

ただし、これはある程度政治に興味のある者でなければ至らない発想であろう。要因としては小さいものであると思われる。

 

  • 旧宮家皇籍復帰に依る男系継承の安定化は実現するか?

 上記を踏まえて考えれば、男系継承の安定化は現状で相当に困難を伴うものであると考える。何故か。

 二点目や三点目に依るものではない。これは男系継承の否定であり、議論の余地が存在する。しかし一点目の要因に寄って、男系継承の安定化は窮地に立たされる。そもそも、恐らく国民は、男系であろうと女系であろうと興味がない。皇統は自身の生活に関連しないので、その行く末がどのようになろうとも、大した問題ではない。それに、西洋では女系継承が多く為されていることもある。であれば、女系でも構わない、と考えるのが自然である。

 この場合、旧宮家皇籍復帰に依る男系継承など、叶うはずもない。意味が分からないはずだ。女系でもいいのに、なぜ敢えて旧宮家を復帰させるのか。女系で良いではないか。そのように国民は混乱する。そして、旧宮家皇籍復帰は糾弾される。そのようになれば、男系継承は崩壊するばかりか、旧宮家の方々の尊厳さえ傷つけられる。

 以上より、私は旧宮家皇籍復帰に依る男系継承の安定化について、その実現性に極めて懐疑的な視線を放つ。国民が血統と先例に関心を持たない以上、強引に旧宮家皇籍復帰を進めることは得策であると思えない。そして国民が血統と先例に関心を持つとも思えない。絶望的な状況である。

 

 では、我々は男系継承を放棄すべきか。今後はそれについて述べたい。