まどどブログ

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2022.09.27 憎悪と幸福のバランスについて

2022.09.27

 

  • エンジンと燃料のバランス

 昨日、人間のエンジンは「憎悪」であると述べた。そして、それは概ね正しいように思われる。憎悪が無ければ、基本的に他者に影響力を及ぼそうとする機能が働かないので、

 また、同様に燃料も重要である、とも述べた。エンジンはエンジンそのもので動かず、燃焼によってエネルギーを生み出すことによって初めて、軸は回転を始める。

 そして私は昨日、この燃料の重要性は私の想像を大きく超えて重要であるかもしれない、という考えに至った。ここで言う「燃料」とは、自身の中で蓄積されるものを指す。これは、栄養素や睡眠などの肉体的要素と、「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」「悲しい」といった感情、そして幸福などの精神的要素とに分類される。これが大きく充足され、その上で憎悪を抱くことで、人間は大いなる活躍を見せる可能性がある。概ね、憎悪の対立要因である幸福が、燃料の多くを占めることであろう。

 しかし、幸福でありながら憎悪する、というのは、人間の精神において対立する要因を同時に併せ持つという観点で、非常に困難なものでもある。このバランスはどのようなものであるべきか、あるいはこれらはトレードオフの関係にあり、場面において切り替えるべきであるのか、それが私には分からない。そもそも、このような方法論を考えている時点で、創作など向いていないのかもしれない。

 矢張り、堂々巡りだ。自身の中にのみ眠る宝物を見出すのは、自身の他に無い。他の誰も答えを知らない。肉体すら持たない。この苦しみは、いったいいつまで続くのか。私の中には、誰が住んでいるというのか?

 

 そういえば本日は国葬であったという。彼が亡くなったところで、世界は元の運動を取り戻した。栄華を極めようと、人間は何も遺せない。死はすべてを奪う。

 破滅を遠ざける者だけが、とこしえの繁栄を手に入れる。