2022.10.16
- 老いはきらい
老いは嫌悪されるべき現象であると、私は考える。なぜか。
老いは肉体的、精神的にも、人間の活動を鈍化させる。つまり、生において可能な活動領域を決定的に狭められる。なにか成しうること、なにか知りうること、これらをすべて放棄することに繋がる。
これは個人の観点で見たとき、明らかに損失である。人間にとって、体験や学習というのは無制限に利益となりうる。それを損なうのであるから、老いは必然的にそのような体験や学習を損失することに繋がる。これは人間の生において明らかな損失である。
故に老いは嫌悪される。少なくとも、私は老いたくない。私は不老不死を手に入れ、この宇宙の終焉を見届けたい。その意味で、老いも死も、私にとっては明らかに不要である。