2022.11.01
- 畑と作品
心を畑としたとき、作品とは水である。
心がよく整地され、整備され、土壌の状態も良いと、作品はいとも容易く浸透し、そして留まる。
心が乾ききっている場合、作品はいくら注ごうともその畑に定着すること無く、ただ沈んで去っていく。一見心に受け入れられたように思えてもその実、その作品は殆ど心に留まっていない。
方や心が湿っている場合、作品はもはや染み込むことがなく、心の前に反発する。そしてそのまま、心と親しむこともなく、そのまま流れ去ってしまう。
心と作品との関係は、およそこのようなものである。