まどどブログ

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2022.12.04 『バッドガイズ』ミスター・ウルフについて⑬ / 彼のスネークへの「愛」について

2022.12.04

 

  • ウルフがスネークを愛している証拠

 ミスター・ウルフがスネークを愛していることは——あくまで友愛の領域で——周知の事実ですが、そういえば、具体的にウルフのどういう行動からスネークへの愛は垣間見えるのでしょうか?

 たくさんあります。

 

  • スネークに向けている視線

 劇中を通して常に見られますが、いつも透かしたようなキザな視線を相手に送るウルフも、スネークだけは真っ直ぐな目で見つめています。明らかに他の人への視線とは異なっています。誕生日を祝うシーンでは特に顕著です。

 ダイアンに対してさえ、何だかんだ元気になったらいつも通りのキザなウルフでしたからね。

 

  • 冒頭シーンでの所作

 スネークの方に黙って砂糖を渡したり、さりげなくスネークのエスコートをしていたりと、スネークに対する気遣いが尋常ではありません。

 またウルフの台詞から、会計をほぼ毎回ウルフがしていることも窺えます。しかも文句を言いつつ、何だかんだ払ってしまうわけです。並大抵の友情ではありません。

 

  • ’He’s a sweetheart. You’re a sweetheart.’

 恋愛表現では無いにせよ、’sweetheart’というちょっと重い単語を、客観的な評価に留まらず、’You’と言い直して直接伝えています。本当に大切な存在なんですね。

 

 黄金のイルカの部屋に侵入する前、一瞬だけウルフがスマートフォンを操作する場面がありますよね。あそこで見えたスマートフォンの壁紙が、実はウルフとスネークのツーショではないか、と先日Twitterで述べている方がいました。私も確認したのですが、確かに蛇のような特徴的なシルエットと灰色の何かが映っていました。

 仮にこれが本当に二人のツーショだったとして。アメリカの文化において、友人とのツーショを壁紙に設定するのは普通のことなのでしょうか。日本では恋人同士でさえ憚られるように思われますが——ともかく、ウルフがスネークのことを唯一無二の存在であると考えていることは間違いないと思います。

 

  • 「善人になりたい」と相談できなかったこと /「愛してる」と言えなかったこと

 これは以前から散々述べてきましたが、「善人になりたい」という相談も最後の「愛してる」もウルフが言えなかったのは、不思議なことです。スネークが拒否する可能性なんて極めて低いし、第一、キザなウルフからしてみればおかしい行動です。

 これもたぶん、スネークを深く愛するがあまりの行動なんだろう、と感じられます。深く愛しているからこそ、何が何でも離れたくなかったと考えるのが自然ではないでしょうか。

 

  • スネークに「愛」を一度も伝えられなかったこと

 このように、スネークを大切に思っている描写が山ほどありながら、ウルフ自身はその愛を一回もちゃんと言えていないのが、何よりの愛の証拠です。伝えられる愛よりも伝えられない愛のほうが何十倍も重いですから。

 ちなみに、スネークはちゃんとウルフへの想いを何度か語っています。

 

  • ウルスネやん!!!!!

 こう考えると、やっぱりウルフのスネークに対する愛は尋常でないほど重いものだと思います。ウルスネですね。

 蛇足ですが、あくまで日本人的な友情の文脈で考えれば、ウルフとスネークの関係性は明らかに重いです。特に、ツーショを壁紙にするのはめちゃくちゃ重いと思います。

 友達以上恋人未満、が本当のところではないでしょうか。肉体的接触はもちろん無いし、ブロマンスよりも軽いが、心理的には友情を遥かに突き抜けていて、若干依存が入っている。そして本人たちにはその自覚が一切ない。そんな関係性であるように、私には感じられます。

 アメリカ人的にどうかは知らんけど。