まどどブログ

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2022.12.26 『バッドガイズ』について⑥ / ウルフがスネークの裏切りで見せた表情の真相

2022.12.26

 

 

  • バッドガイズ一関遠征、断念

 今現在、日本では唯一『バッドガイズ』を一関の映画館が上映しています。Maybe.

 行こうか悩んだのですが、流石に飛行機代が馬鹿にならない、というか飛行機だけで一関って行けないので、衝動を抑え、家でアメリカ直輸入の円盤にキスをしていました。

 もう何回観たか忘れてしまうほど観ているのですが、また新たな気付きがあったので、今日はここに。

 

  • ウルフはなぜ、スネークの裏切りで何かに気づいたのか?

 恐らく多くの方がご存じかとは思いますが、ウルフとダイアンが吊るされている場面で、スネークが念動力の機械を被った途端、今まで完全に憤っていたウルフが何か驚いたような、疑うような顔を浮かべています。そして何か考える素振りをした後、普通の顔に戻ってマーマレードに全然関係ないことを問いかけている。ダイアンが徹頭徹尾憤りを顕にしているのとは対照的です。

 これはなぜなのか。私は今まで、はっきりとした解を得ていませんでした。今日、それを得たのです。

 ウルフが威嚇顔から表情を変化させたのはいつでしょうか。マーマレードが「パートナー」と言ったのに対して、スネークが「イエス」と言った途端です。つまりウルフは、マーマレードに対してそう答えたスネークに何か違和感を抱いたのだと考えられます。

 では、どうして?

 

 ちょっと考えてみましょう。

 スネークはウルフのことを「たった一人信頼していたやつ」と表現するように、恐らくあまり他人のことを気安く受け入れない性格なのだと思います。まあ、そんな感じしますよね。仲間にすら心を開いているとは言い難いようにすら思えます——ウルフを除いて。

 では、どうしてスネークはウルフを信頼しているのでしょうか。恐らく、長い時間、相棒であったからだと思います。他のメンバーと出会うずっと前からあの二人は行動を共にし、数々の苦難を乗り越えてきました。その途方もない時間がウルフへの信頼を形成した。そして、それは二人とも気づいているはずです。

 さて、ここでウルフの視点で考えてみましょう。そんな、長い時間を掛けなければ心を開かない偏屈者が、ついこの間出会ったばかりの、多少犯罪の上手な人と極めて親密な関係になっている。それだけでなく、「相棒」よりももっと距離の近い「パートナー」という呼称さえ許している。このとき、ウルフはどう考えるでしょうか。

 

  • ウルフとスネークは「暗号」を用いていた?

 もしかしたら、こういうことなのではないでしょうか。

 スネークはマーマレードの「パートナー」という呼び名を許した。それは普段のスネークから考えれば有り得ない行動。極めて不自然。そこに違和感を覚え、考え、直ぐにスネークが何か企んでいることに気づいた。それで、とりあえず時間を稼ぐため、マーマレードに質問を振った。

 いやむしろ、最初からスネークの思惑だったのかもしれません。裏切りではないことをウルフに示すため、スネークが敢えて不自然な言動を見せた。案の定、ウルフはそれに気づいた。二人だけに通じる、一種の暗号のようなものが、あの場面での「パートナー」に対する態度だったのかもしれません。

 

 これがもし正しいのなら、二人は確かに犯罪者ですね。暗号を使うのですから。『オーシャンズ11』を観ておいて良かった。