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2023.01.12(残353日) 人間の特性について

2023.01.12(残353日)

 

 

  • 人間とは何か?

 人間とは一体、どのような動物であろうか。

 他の生物に優越している。地球を統べる種である。このように思い上がってはならない。これまで多くの者が語ってきたように、我々は基本的に脆弱な動物である。とりわけ肉体は極めて脆い。この科学の著しく発展した現代においてさえ、熊に捕食され死ぬ人間が少なからず在る。我々は肉体において、他の動物よりも圧倒的に弱い。

 あるいは、独りでは何も出来ない。我々は独りだと、基本的に生きることも出来ない。まず食料を得ることが出来ないし、仮に得たとしても、キツネやカラス、虫たちに難なく横取りされることだろう。我々が現在快適な生を享受しているのは、とても大きな群れの中に居るからに過ぎない。我々は群れなければ快楽どころか生命すら保てない。我々は肉体だけではなく、自然環境下での生存競争においてすら、他の動物に劣る。

 このように、我々は何も他の動物にあらゆる面で優越しているのではない。ただ、肉体や単独での生存を捨ててまで、得たものがあるに過ぎない。それこそ、我々の脳であり、我々の思考である。

 

  • 人間:思考の他に何も持たない動物

 つまり人間は単に、複雑な思考を持っている動物でしかない。複雑な思考が無ければ、我々の手元にはもはや何も残らない。ただ喰われるだけの肉でしか無いのだ。

 それを忘れた者があまりに多すぎる。知性という人間に残されたたった一つの特性を望んで捨て去った者が何と多いことか。そのような者はもはや肉に過ぎない。速やかに飢えたる熊に差し出さなければならない。