2023.01.22(残343日)
いつの間にか一月も廿と二日経過している。日々を大切に生きなければ、また今年も終わるだろう。我々は既に、大晦日に立っているのかもしれない。
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美女とは何か?
江戸時代の美女と現代の美女は異なる、とする者が在る。そんなはずなかろう。例えば冨永愛氏。春夜美人図に彼女が入り込んでいたとしても違和感を覚えないことだろう。江戸時代の頃から我々の女性に対する「美」というのは、それほど大きく変化していない。
そればかりではない。古代ギリシアの女性像を目にしたことはあるか。現代に登場したとしても絶世の美女として丁重に扱われることだろう。数千年前から「美」は一定である。
一方で、ふくよかな女性こそ美しいとされる文化のあることも事実である。例えば日本では平安期の女性がそうであるし、海外では現在もそのような価値観の根強い地域もある。
この差異は一体どこから来るのであろうか。豊かさ、とりわけ衣食住の充足度合いであろうか。興味深いことだ。
しかし悲しいことだ。あれほど高度で豊かな文明を誇っていたギリシアやローマでさえ、数々の遺作を残して死んでしまった。我々も今や、その局面に入りつつあるのだろう。無常こそ地上における唯一不変の真理である。