2023.02.14(残320日)
- 人間の想像力は有限か?
誰かが言っていた。所詮、人間の想像力など先人の二番煎じ、上書きでしかないと。
その者は明らかに知性が足らない。そうであるならば人間がこれほどまでに進歩を収めるはずもない。人間がこの数千年、進歩に進歩を重ね巨大文明を構築したその歴史を、彼は見ていない。知っていないはずがないのだから、彼はただ見ていないのだ。目を持っていながら彼は盲目なのである。可哀想に。
人間の想像力というものは基本的に、無限である。確かにその基礎そのものは先人たちの努力の結晶であるかもしれない。我々が住んでいるこの今という空間が、先人たちの努力なしには決して成立し得なかったものである以上、我々の想像力に関しても先人たちがあってこそ成立すると考えるべきであろう。しかしそれは基礎に限ったことである。我々の想像力は先人の汗血を文字通り礎として、さらなる高みを目指す。ここに限度も二番煎じも存在しない。
むしろ、今の我々も先人たちも同じだ。誰かの築いたものを土台に天を目指す。あるいは地底を目指す。そうして人間は徐々に進歩してきたのだ。そしてきっとこれからも。
誰かが破壊せぬ限り。
5分で500字。60分なら6000字。やや少ないが、こんなところか。あまり深く考え込むものでもないようで、さらりと、息を吐くように書き上げるのが速筆のコツであるらしい。
そういえば今日はヴァレンタイン・デーであった。いやはや、私も老いたるものか。数年前まではキャッキャしていたのであるが。