2023.03.29(残277日)
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筆、進まない
筆の進まないときがある。人間というものは基本的に大雑把な生物で、あるいは生物というものは基本的に大雑把で、日々一定のクオリティを保って生きる、ということが出来ない。人間、生物は天候や睡眠時間、その他多くの要因に左右され、日常のクオリティもある程度は変動する。その結果として、筆の進まないときがある。
ではそういうとき、どうするか。わりと簡単なことで、この解決策はこうだ。筆を進めて仕舞えば良い。
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筆が進まない、とは如何なる状況か?
そもそも筆の進まない、とはどういう状態か。もちろん、筆の進まない状態である。気分が優れないのか、良いアイディアが思い浮かばないのか、あるいは何なのか、とにかく筆が進まない。
この場合の問題とは何か。アイディアが思い浮かばないことか。気分の優れないことか。あるいは何か、悩ましいことか。どれでもない。この場合の問題とは、筆の進まないことである。つまり問題を解決するには、ただ筆を進めれば良い。
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筆を進める具体的方法
では、どうやって?
私はこうしている。筆が進まない。三月中に仕上げなければならない原稿があって、今日中に五千字は書き進めなければならないのに、一向に筆が進まない。こういうとき、私は自分に問いかける。
「なぜ、書けないのですか?」
そうして、これに対する問答を記していく。思いついたまま、よしなしごとをあるべき姿で。こうしていると、たいてい筆は進む。この調子を保ったまま原稿に着手すれば、たいていの場合、筆はそのまま進むのだ。
もちろん、これすらもおぼつかないときはある。このときはもう寝てしまえ。