2023.04.08(残267日)
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人生とは風である
基本的に人生とは風である。我々はただ、風に運ばれているに過ぎない。我々の信念、思考、思想、それらのすべてもまた、風が決める。基本的に我々の進むべき方向というのは定まっており、どのような意思決定が為されたとしても、それは基本的に自明なものとして最終的に我々は選択する。
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夢の実現もまた、風である
つまり、将来の夢、というのも、またそうなるのであればどのような状況にあってもそうなるし、そうならないのであればどのような状況にあってもそうならない。俳優を志したとして、仕事を辞めなくとも俳優になることの出来る者もあれば、仕事を辞め俳優に専念したところでなることの出来ない者もある。どちらが正しい、どちらが正しくない、というのは無くて、ただ単に、そういう風向きだった、としか言いようがないのである。
才能が無いから自分は夢を実現できない。社会が見てくれないから。方向性が悪いから。すべて間違っている。夢を実現できるか出来ないか、は基本的にすべて風向きが決定する。才能も社会も方向性も、なんら関係しない。才能の優れている人間が必ず成功を収めるとは限らないし、世渡りの上手な者が、受けの良い俳優が、必ず成功するわけでもない。成功するものは自明に成功するし、成功しない者は自明に成功しない。
もちろん、努力や執念を否定するわけではない。むしろ努力や執念もまた、風なのである。努力しなければならない人間は自明に努力するし、夢に執着する人間は自明に執着する。自身の意志はそこに一切介在しない。厳密に言えば、介在しているように見えて、その実、すべて風が決定している。
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自明であれ
簡潔に言おう。
人生において重要であるのは、自明、である。自明に思える道を選ぶこと、それこそが、風を選ぶ秘訣である。俳優になりたい、そして俳優になるためにはいま仕事を辞める。このすべてが自明に思えるのであればそうすれば良い。自明に思えないのであれば、自明に思える道を検討すれば良い。家族を捨てることが自明に思えるのであればそうすれば良いし、そうでないならそうしなければ良い。
自明である。自明な道を選べ。自明でない道を選ぶな。自明でない道を選ぶと、必ず吹き戻される。それは人間にとって、耐えられるものではない。一生、後悔することになるだろう。