まどどブログ

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2023.05.10(残235日) 『2001年宇宙の旅』の感想

2023.05.10(残235日)

 

 もう130日も経過してしまったのか。毎日記入していたというのに、気づかなかった。

 

 『2001年宇宙の旅』を観た。

 私は羞じた。そもそも五十余年も前であるのにあまりに描写が精巧であるだとか、一切の古臭さを感じさせない徹底した舞台であるとか、そもそもキューブリック監督が未来者であった可能性であるとか、そういう有り体な感動ではない。もちろん私も凡百の市民の一人としてそのようなものを覚えたのであるが、それ以上に、私は羞じたのである。

 私はあまりに人間であった。そしてキューブリック監督は既に手に入れていたし、少しでも創作を志すような者であれば持っていなければならなかったのであった——神の視座を。

 

  • 青年は創造主でなければならない

 創作とは即ち、創造である。そして創造する者とは即ち、神である。創作者であるならば、決して私の目によって世界を観察してはならない。キューブリックのように、神として——明らかなる創造主として、世界を構築し、観察し、そして表現しなければならなかったのである。

 

  • 創造主に求められるものとは?

 神でなければならない。では、神であるとは一体どのような状況であるか。あるいは、神であるためには、いったい如何なる要素が必要とされるであろうか。

 聖書が語るところでは、熱情である。知識も感情移入も舞台設定も、熱情が決定する。熱情が失われた場合、我々は創造主としての資格を失う。そして作品は途端に劇場版新世紀エヴァンゲリオンのようになる。