2023.05.24(残221日)
五月、31日中24日の経過。残り7日。22.6%。
一年、365日中144日の経過。残り221日。60.5%。
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捕食者と、被捕食者の愛——か弱いもの
東京喰種。あれは私に愛の本質を教えた作品であった。漫画だからこそ、あれは絵を以て、人々に愛を伝えたのである。
むろん、捕食対象である人間と喰種、この中で育まれる愛は美しい。捕食対象——食物であるはずの人間を、食物以上の、対等なものであると認識し、愛する。これもまた、感動的なところであろう。
しかし私が教えられたのは感傷ではない。食べる、という愛。他者を他者であると認識し——つまり単なる食物ではなく、食物でありながら等しい存在として認め、それで居て喰らう。それが愛そのものなのであった。
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愛の水晶——血肉
我々は他者を愛する。そして愛した者と多くは交わる。交わるとは、一つになる、ということである。他者の中に入る、ということである。
これを愛と呼ぶのなら、食べる、という行為は愛の中で最も崇高なものではないだろうか。食べるとは他者を取り込むことであり、他者と融け合うことであり、そして最終的に、自他の境界を失うことになる。それが愛する対象であったなら? 愛は否定されることのない、恒久的なものとしてそこに根付くことになる。これこそ愛の結晶体、愛の最も栄えた形ではないだろうか?
東京喰種から私はこのような発見を得た。もちろん、絵の美しさ、諧謔精神、なども好むところではあるが。
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余談
個人的に印象的であったのは、金木研が鈴屋什造に四肢切断されるシーンである。あれほど爆笑した場面もそう多くはない。