2023.06.05(残209日)
六月、30日のうち5日の経過。残り25日。83.3%。
一年、365日のうち156日の経過。残り209日。57.26%。
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なぜ私は『バッドガイズ』を好むか?
この映画は、はっきり言って、大した映画ではない。少なくとも、映画史に何か名を刻むような映画でもない。よくある子供向けクライム・アクション——しかもストーリーの破綻こそ免れ跳躍著しい、それがこの『バッドガイズ』なのである。
しかし私はこの映画を、好きな作品に含めなければならない。この映画は私に教えてくれた。現実に呼気を奪われ続ける毎日であった私に。今私の在る現実ばかり見なくとも良い、世界は何も唯一無二のものではなくて、数多の現実は私の知らないところで広がっているのである——映画という途方もない旅路を教えてくれたのが、この作品であったのだから。
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『バッドガイズ』の魅力
とまれかくまれ、流石にこれでは私の自慰行為も過ぎるので、せめてセックスとなるよう、何か魅力を記しておきたい。
この映画の魅力は二点。第一に、全年齢に対する繊細な配慮。子供向けであるこの映画、ドリームワークスの十八番でもあるようであるが、この映画は子供向けとは思えないほどに洗練されている。アドレナリン溢れる映像。たびたび挟まれるパロディ。広く散りばめられた要素が、大人も子供も、誰一人として飽きさせない。日本の児童映画には絶対に出来ない芸当だろうね。
第二に、比類なきキャラクター。個性的で、魅力的なキャラクターである。何よりデザインが素晴らしい。人間が演じるのとはまた違った温かさが、この映画には感じられる。
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余談
この作品を私は十五回観た。