2023.06.29(残185日)
六月、30日のうち29日の経過。残り1日。3.3%。
一年、365日のうち180日の経過。残り185日。50.68%。
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国家という群れ、そして群れの接触
群れにはなわばりがあり、なわばりの直接的接触は戦闘リスクを極めて多大なるものとする。
これは国家においても同様である。国家——つまり人類最大の群れが接していれば、それは内外ともに動乱のリスクを孕むことになる。なぜかというに、直接的に攻め入られる場合もあるし、文化的に連続性の高いので、その他文化に融和的にも敵対的にも成りうるためである。そして恐らく、後者のほうがリスクとしては大きい。前者であれば群れの力——軍事力の向上によって防ぐことの出来るものも幾分あろうが、後者である場合は、もはやどうしようもない。内部闘争は権力によって抑えるほかないが、権力は永続的でなく、殆ど確実に権力闘争——群れの順位決定を迎えることとなる。
いや。そもそも群れが接し、鼻先数キロのところに異なる群れの集落——つまり異なる群れの活動拠点があるという時点で、動物として本能的に緊張を覚えるのではないだろうか。我々とは動物である。動物である以上、闘争本能もまた宿している。そして群れの接触は、即ち闘争を招く。
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偉大なるかな、日本海
この意味において、日本は救われている。偉大なる島嶼国家。母なる海が、それこそ子宮のように一億総国民を包み込んでいる。海とは母である。群れの縄張りを強制的に狭めるし、他の群れとの緩衝地帯を設ける。緩衝地帯があれば、群れ同士の闘争は抑制される。少なくとも、圧倒的弱者でない限り一方による制圧を困難にさせる。モンゴル帝国のように。そしてロシアを見る限り、現代においてもそう大きくは変わっていないだろう。
偉大なるかな、日本海!