2023.08.02(残151日)
八月、31日のうち2日の経過。残り29日。93.5%。
一年、365日のうち204日の経過。残り151日。41.37%。
- Bubenheimerは燃えているか
Bubenheimerが燃えている。
私としては『オッペンハイマー』を公開してくれればそれで良いので、基本的にこの問題に興味はない。『バービー』の興行収入が落ちてクソくだらないゴミ邦画の数々に劣るとされるのは癪であるし、マーゴット・ロビーやライアン・ゴズリングなど叩く者が現れれば絶対に赦さないが。
しかし、あまりに見苦しい主張が数多く流布されていたので、それについて触れたい——『9.11を楽しもう、とアメリカ人に言ってやろう』といった主張である。
- ○○○は続くよどこまでも
こんなことを言う人間は全員愚かである。あまりに愚かが過ぎて、愛らしさすら覚えてしまう。まるで四歳児が「これぼくのもんだ!」と人様のレクサスの所有権を主張しているのを見たときのような愛情が、いま私の中には芽生えている。
この発言にそもそも知性を感じられないのはともかく、この主張が成立するには、そもそも原爆投下と9.11とが同質でなければならない。同質でなければ置換され得ないためである。
そして疑う余地なく、この二つは同質ではない。
まず原爆投下はれっきとした敵国に対する攻撃であって、その倫理性が問われるにせよ、この行為はどこにも不自然なところが見当たらない。少なくとも、敵国の軍事都市に対する爆撃の一つ、という観点において正当性がある。
かたや9.11はどうであろうか。テロリズムである。何の前触れもなく、当局の警戒が薄いことを逆手に取って、完全に無防備な、テロの標的となることなど想定だにしていない民間人を標的に狙ったテロリズム。卑劣な無差別暴力。これが9.11なのだ。
敵国に対する爆撃とテロリズムとが、いったいどうして同質なものと成り得ようか? だから愚かなのだ。これを声高に、当然のように主張する者も、それに賛同する者も。これが日本人の少数派であることを、ただ願うばかりである。
てかはやく『オッペンハイマー』公開して。
- 余談