2023.09.20(残102日)
九月、30日のうち20日の経過。残り10日。33.3%。
一年、365日のうち263日の経過。残り102日。27.95%。
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さらば、映画よ
私はやはり、何かしら感覚器官、あるいは脳そのものに、致命的な欠陥を有しているらしい。
この世のすべてが映画に思えて仕方がない。映画というものはせいぜい視覚情報であるはずであり、その他の四感覚に関しては明らかに現実の統べるものであるというのに――この世が、映画に思えてしまう。あたかも私は観客の一人であるに過ぎず、私の体感しているものは、4DXの、あくまでスクリーンに何かしら加えられたものでしかない。そのように思えて、仕方がないのである。
だから、さらば、映画よ。私は映画から去る。世界は私とともにある。決して、この世界はスクリーンなどではない。
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さらば、映画よ――数値として
私はビジネスマンなので、具体的な指標を定める。
チャップリンの傑作『ライムライト』を最後に、私は日常的に観ることをやめ、多くとも週に一本程度とする。その分で浮いた時間は本や漫画に費やす。
また、これは基本的に家とする。映画館に足を運ぶ場合、本当に観たい映画に限るものとする。興味を持った、シネフィルが騒いでいる、程度では行ってはならない。映画館に行くという行為、もちろんそれ自体は素晴らしいことであるが、実際、心と財布と筋肉とに負担をかけている。具体的には、一ヶ月で一本程度が望ましい。
ただし、ドラマやアニメなど、なんとなく観られるものに関してはその限りではない。癒やしも大切である。
要するに、考えるな、というところになる。映画を少なく。自分の時間を多く。それだけだ。
余談であるが、映画に触れているとき、私の創作意欲は明らかに削がれている。疲れているのだと思う。あるいは現実からの逃避、自由からの逃走か。
※2023.09.22追記
あまりに本質を誤解していて悲しい。具体的な指標が問われているのではなくて、あくまで、映画に逃げるのはやめよう、映画を私の糧としよう、というところに尽きる。もちろん、創作意欲の削がれているのは怠惰が原因である。