まどどブログ

普通の二十代前半男性が、夢を見るか、破滅するか。そんな人生ドキドキギャンブルの行く末を提供しています。

2023.12.14(残17日) 幸せについて

2023.12.14(残17日)

 

 一年、及び十二月、残り17日。

 

●幸せについて

 飢えない。

 渇かない。

 寒くない。

 エピクロスの説くことこそ、人類普遍の真理である。我々は飢えないで、渇かないで、寒くなければ、それだけで幸せなのだ。それ以上のものを求めれば、必ず苦痛が心の中に宿る。魂は苦痛のベールに覆われる。幸せがぼやける。ぼやけてしまっては生を実感できない。故に、我々はこの三つだけを求めるべきである。

 求めるべきであった。現代社会はエピクロスを否認した。

 

 忘れるな。

 すべての記録はインクの染み、黒鉛の残滓、あるいは0と1である。労働が幸せからの乖離であるのはこれがゆえである。労働が飢えを、渇きを、寒さを、癒やすことは決して無い。

 小説も絵画も漫画も同じように。小説なんて、単なるインクの染みだ。映画なんて、単なる光学反応だ。漫画も絵画も彫刻も、一つ一つを分解すれば、そこには石か、インクか、絵の具だけが映って、しまいに何も無い。これらに幸せは無い。あるとすればただ、遊離による陶酔だけだ。

 

 生とは、自らを憎むことなのかもしれない。

 愛するものを拒んだところで、私は一粒の麦のままである。その孤独が、私を私たらしめているのであろう。

 それにしても私とは粗末なものだ。私など、意識的に仏の笑みを浮かべているだけで、簡単に塗り替えることが出来る。

 

 やっと何か見えてきたような気がする。